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2024.06.03 更新

コミュニケーションの基本は思いやり!高齢者と話すときに気を付けることとは?

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様は、自分のコミュニケーション能力をどう評価しますか?得意という人ばかりではないですよね?特に介護で日頃接するような高齢者とは、これまで接点がなかったから何を話したらよいかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで、今回は、高齢者とコミュニケーションを取る際に気を付けることについて解説します。

高齢者とのコミュニケーションはなぜ重要?

介護職にとって、高齢者とのコミュニケーションは欠かせません。しかもとても重要です。その理由は2つあります。1つは、信頼関係を築くため、もう1つはトラブルの発生を防ぐためです。

 

介護サービスを提供する際、高齢者に身体を預けてもらったり、指示に従ってもらったりすることがよくあります。そのとき、信頼関係が築けていないと、恐る恐る手を出したり、しっかり体重をかけられなかったりするためとても危険です。信頼関係ができていればスムーズにできることも、信頼されていなければ、時間がかかったり、サービスそのものが提供できなかったりします。

 

信頼関係は残念ながらすぐに築けるものではありません。徐々に心を許してもらえるようになるものなので、それなりに時間がかかります。少しずつ距離を近づけるためにも、毎日コミュニケーションを取ることが大事なのです。

 

認知症や身体の麻痺などで、自分の意思をうまく伝えられない高齢者もいます。そのような方と、日頃からしっかりコミュニケーションを取っておくことは、トラブル防止のために欠かせないことです。ちょっとした表情や身体の動きの違いで、体調の悪いことや、何か異変を訴えようとしていることに気付くことができます。

言葉が聞き取りにくいときほどしっかり耳を傾けて

言葉が聞き取りにくい方とのコミュニケーションは、根気がいります。何回も聞き返したらいけないと思って、わかったふりをしてごまかそうとしがちです。しかし、それはよくありません。わからないなりにきちんと耳を傾けて、理解しようする姿勢を見せてください。言葉をしっかり話せない方は、自分の訴えが相手に伝わらないのをもどかしく感じています。もうこれ以上訴えてもだめだと諦めたら最後です。何も話してくれなくなってしまうでしょう。逆に、毎日根気よく耳を傾ければ、一生懸命自分の気持ちを訴えようとしてくれます。

高齢者と話すときに注意したい7つのポイント

高齢者と話すとき、特に注意しなければならないことは次に挙げる7つです。

 

  • 低めの声でゆっくり

高い音が聞き取りにくいので低めのトーンで話します。耳元で大きな声で話すと、怒鳴られているように感じるので、声の大きさにも注意が必要です。話すスピードは高齢者でも聞き取りやすいようにゆっくり目にします。

  • できるだけ否定しない

むやみに否定すると、自尊心を傷つけることになり、拒絶されたと感じて心を閉ざしてしまいます。途中で遮ったりせず、最後まで話を聞きましょう。

  • 目線の高さを合わせる

介護を必要とする高齢者は、車いすに座っていたり、ベッドに寝ていたりすることが多いので、目線の高さを合わせるように心がけましょう。目線が合えば、こちらの表情も相手に伝わりやすくなります。

  • 聞き役に徹する

コミュニケーションを一生懸命取ろうとすると、無理に話題を見つけて一方的に話しかけてしまいがちです。高齢者とのコミュニケーションはできる限り聞き役に徹しましょう。相手の言葉を引き出して、気持ちよく話してもらうくらいが適当です。

  • 相手に伝わる言葉を使う

友達と話すような言葉を使うと伝わらないことがあります。高齢者にも理解できる言葉を選んで話すことも大事なポイントです。

  • 表情や態度にも気を配る

顔の表情や身振り手振りを付けて反応すれば、熱心に耳を傾けていることが伝わり、安心してもらえます。逆に、適当に相槌を打っているだけだと、表情でバレてしまうかもしれません。表情や態度も見られていると思ってきちんと気を配りましょう。

会話でなくてもコミュニケーションは取れる

言葉のやり取りだけがコミュニケーションではありません。会話が苦手な高齢者と接するときには、無理に話しかけなくても構いません。一緒に散歩をしたり、横に座ってお茶を飲んだりして時間や空間を共有するというやり方で少しずつ心の距離を近づけていきましょう。

 

いかがでしたか。今回は、高齢者とどのようにしてコミュニケーションを取ればよいか、話すときにはどのような点に気を付ければよいかということを中心に解説しました。高齢者が相手だからと、変に構える必要はありませんが、相手の特徴を考えて、思いやりを持って接することは大事です。これから、介護の現場で高齢者と接するときには、今回の話を思い出して、実践してみてください。

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